春が来る
もうちょっと頑張ってみよう。
これで駄目でも、やることはやった。
そう思う日が増えた。
試練の連続。
周りから無理だろうと何度も言われたが、無理だと言われてもピンとこないほど経験が不足していた。
成長には適度な負荷が不可欠だが、これは適度とは言わないだろう。過度だ。
この仕事の果にいったい何があるのだろうかと、半ば虚無感を覚えながら目の前の仕事をこなす。
孤軍奮闘する若者を見て、年長者たちが動き始めた。
結果が出始めて、周りの見る目が明らかに変わった。
人は理屈で動くんじゃないな、感情で動くんだなと思い知らされる。
人の優しさに触れると、感情が高ぶって胸が熱くなる。