後ろを振り向くと
今年ももう終わろうとしている。
個人的には、会社で1月に本格的な業務が始まりちょうど1年経ったことになる。
仕事の出来はどうであれ、まずは1年頑張った自分を褒めたい。
社会人になって感謝されることはあっても褒められた記憶は少ない。自分でくらい褒めてあげたいのだ。
今年は寂しさが募る一年だった。地方に転勤になり知り合いはおらず、恋人もおらず週末は寂しさを紛らわせるため頻繁に東京で友達と会っていた。
皆、社会人になりもがいている。
これでいいのかと自問しながら懸命に生きている。
年を重ねるとはこういうことなのか。
過去の自分がしてきた選択が、身に降り掛かってくる。
選択することは他の選択肢を捨てることなんだと気づく。
学生時代は星の数ほどあると思っていた未来の可能性は、もう消えてしまったのだと。
辛いことも増えた。
嫌なことも増えた。
何かささやかな幸せを心の拠り所にして、今日だけは頑張ろうっていう朝が増えた。
明日だけは頑張ろうって思う夜が増えた。
大人になるってこういうことなのかなあって思う。そう言ったらそれは違うよって声が飛んできそうだけど。